プログラムPROGRAM
2007 7

清水宏監督の遺産 新発掘『奈良には古き仏たち』関西初上映
2007年7月7日(土)・8日(日)
「蜂の巣の子供たち」
(1948/86分/16mm)
監督:清水宏
清水宏監督は戦災孤児を引き取り、共に生活をしていたが、その子どもたちを主人公にして自主製作した作品。戦後の広島や神戸の状況が描かれた記録としても興味深い。
「奈良には古き仏たち」
(1953/37分/16mm)
監督:清水宏
清水宏のフィルモグラフィーには載っているが、ほとんど誰も見たことがなかった蜂の巣プロの貴重な記録映画。このフィルムは広島で近年発見されたもので、関西初上映である。


時代劇映画のスター・アラカン(嵐寛寿郎)
2007年7月14日(土)・15日(日)
「當り矢金八捕物帖・千里の虎」
(1950/87分/16mm)
監督:中川信夫
製作:新光映画
出演:嵐寛寿郎、宮城千賀子
“千里の虎”という謎の怪盗を、アラカン扮する”當り矢金八”が追う捕物劇。製作の新光映画は、大阪の実業家が作った映画会社。
「右門六番手柄(仁念寺奇談)」
(1930/75分/16mm/無声)
監督:仁科熊彦
脚本:山中貞雄
出演:嵐寛寿郎、原駒子
佐々木味津三の推理時代小説の映画化で、脚本は山中貞雄。大名行列を狙って橋が爆破されようとする寸前、右門が白馬で駆けつける。


話題のドキュメンタリー神戸初公開
2007年7月21日(土)・22日(日)
「満山紅柿–柿と人とのゆきかい」
(2001/90分/16mm)
監督:彰小蓮(ポン・シャオリェン)、小川紳介
故・小川紳介監督が残した構成メモを元に、中国の彭小蓮監督が追加撮影し、完成させた作品。上山の紅干柿の全行程を艶やかに描いており、世界各国の映画祭で上映され、好評を博した。
「出草之歌–台湾原住民の吶喊 背山一戦」
(2005/112分/DV)
企画・製作:NDU日本ドキュメンタリストユニオン
撮影・編集:井上修
台湾原住民の立法委員チワス・アリさんと飛魚雲豹音楽工団の行動を描いた音楽ドキュメンタリー。彼らは靖国神社に祀られている台湾原住民の合祀取り消しのために幾度も来日し、抗議行動を展開している。


マキノ映画の魅力–山根貞男、マキノを語る
2007年7月28日(土)・29日(日)
「夜討曽我(部分)」
(1929/約30分/16mm/無声)
監督:並木鏡太郎
能や狂言でお馴染みの、曽我十郎・五郎の兄弟による仇討ち物語。部分上映だが現存する唯一のプリント。
「忠魂義烈 実録忠臣蔵」
(1928/約70分/16mm/無声)
監督:マキノ省三
製作当時、討ち入りの場面などが焼失したことでも有名な歴史的大作。今回の上映は、後に再編集された16ミリ版。
「忠治活殺剣」
(1936/48分/無声/35mm)
監督:久保為義、マキノ正博
製作:マキノ・トーキー
マキノ・トーキーが製作した国定忠治もの。「忠次旅日記」のシナリオを、伊藤大輔監督からマキノ正博が借り受けて製作したという。そして、現在、マキノ雅弘論を執筆中の山根貞男氏に、マキノの魅力を存分に語っていただく。
[関連イベント] 山根貞男トーク


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

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