プログラムPROGRAM
2009 4

プラネット・アーカイヴズ 1
文化教育映画に見る“昭和” 母・妻篇
【プラネット・シネマテーク】
2009年4月4日(土)・5日(日)
神戸映画資料館は、大阪のプラネット映画資料図書館が長年収集してきたフィルムなどの映画資料を収蔵管理しています。これらのフィルム整理作業と並行して上映を行っていこうというのが、この「プラネット・アーカイヴズ」です。
第1回目は、「母・妻」をテーマに文化教育映画を集めました。昭和の時代、家庭の中の女性が求められていた役割、当時の社会通念をかいま見ることができます。
Aプログラム3本立て
「ともかせぎ2年目」
(1957/36分/16mm)監督:宮川孝至 脚本:若杉光夫
 
「ある主婦達の記録」
(1959/30分/16mm)監督:豊田敬太
 
「夫・職業・家庭」
(1967/31分/16mm)監督:山下秀雄
Bプログラム3本立て
「母の外出」
(1963/33分/16mm)監督:酒井修
 
「ママの心づかい」
(1964/30分/16mm)
 
「母、その愛」
(1966/34分/16mm)監督:酒井修
  

《会費》
1プログラムあたり
会員900円 学生会員・シニア会員700円
《割引》
2プログラム目より200円引き


日本映画名画鑑賞会
2009年4月12日(日)
「日本映画名画鑑賞会」が日曜日に登場。
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
 
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)

《料金》
一律500円


生誕100+1年 マキノ雅弘(正博)
2009年4月17日(金)〜19日(日)
昨年の京都映画祭・マキノ特集で上映された作品の中でも、とりわけ異彩を放つ2作品を選んでの上映。
山根貞男さんが久しぶりに神戸映画資料館に登場し、最新刊「マキノ雅弘 映画という祭り」では語り尽くせなかった2作品の魅力を中心にお話しします。
「肉体の門」
(1948/91分/35mm)
監督:マキノ正博、小崎政房 原作:田村泰次郎 脚本:小沢不二夫 撮影:山崎一雄
出演:轟夕起子、月丘千秋、逢初夢子、小夜福子
ベストセラー小説が原作で、その後鈴木清順監督などにより3度もリメイクされた最初の映画化作品。敗戦後の荒廃した街・東京に生きる娼婦たちの姿を描く。『幽霊暁に死す』の2ヶ月前に公開された。
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
 
 
 
 
「幽霊暁に死す」
(1948/97分/16mm)
監督:マキノ正博 脚本:小国英雄 撮影:三木滋人
出演:長谷川一夫、轟夕起子、斎藤達雄、沢村貞子
新婚夫婦が、成仏できずにいる父の幽霊と力を合わせて遺産を横領した親戚たちを懲らしめる。長谷川一夫が二役で演じる幽霊のみならず、不思議な風と声が異様な空気を映画に充溢させる驚愕の作品。今回は、マキノ家所蔵の16ミリフィルムを特別に上映させていただく。
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般:1200円 学生・シニア:1000円
会員一般:1000円 会員学生・シニア:900円

《割引》
2本目は200円引き

フィルム・写真提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
共催:コミュニティシネマ支援センター、東京国立近代美術館フィルムセンター
[関連イベント] 映画講座(16ミリフィルム参考上映付き) 講師:山根貞男
(イベントは4/18土のみです)


パレスチナとイスラエル
ドキュメンタリー「ルート181」

2009年4月25日(土)・26日(日)
route181.jpg
「ルート181」Route 181 –Fragment of a Journey in Palestine-Israel 
(ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ/2003/270分/DVcam)日本語・英語字幕付き
監督・脚本・編集:ミシェル・クレフィ、エイアル・シヴァン
撮影:フィリップ・ベライシュ 録音:リシャール・ヴェルト、サリ・エズス
パレスチナ人クレイフィとイスラエル人シヴァンの両監督は、1947年に国連決議181条で採択されたパレスチナ分割案の境界線を「ルート181」と名づけ、それに沿って故郷を共に旅する。二人は、道中に出会うユダヤ人やアラブ人の言葉に耳を傾け、ルート181に凝集された様々な人々の過去や現在を丹念にカメラに収めていく。
監督は語る、「近東の“現実”における悲劇的な状況は、人間によって作りだされたイデオロギー的で病理的な構造だ。作りだした同じ人間によって、それは解体することができる。このプロジェクトで私たちが求めるものは体験の共有である。現実に対して、そして現実に応じて行動するために、私たちは幻想化や神秘化をせず、あるがままに受け入れる準備がある。」と。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2005最優秀賞。神戸初上映。
 

《料金》
一般:1500円 学生・シニア:1200円
会員一般:1200円 会員学生・シニア:1000円

後援:山形国際ドキュメンタリー映画祭


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。