プログラムPROGRAM
2010 10

日本映画名画鑑賞会
2010年10月3日(日)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
 
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)

《料金》
一律500円


川本喜八郎追悼 『蓮如とその母』と人形アニメーション
2010年10月23日(土)・24日(日)
人形アニメーション作家、人形作家として知られる川本喜八郎さんが今年8月23日に85歳で逝去された。NHKで人形劇「三国志」の人形美術を担当。昨年8月には新長田恒例の三国志祭にゲストとして来られ、人形を持ち込んで講演やサイン会が行われた。その逝去を悼み、滋賀県の同和問題啓発映画として企画された長編人形アニメーション『蓮如とその母』を上映し、プロデューサーの安東民兒さんを迎えて川本アニメ製作のエピソードを聞く。川本氏が師事したチェコのアニメ作家、イジー・トルンカの作品や、持永只仁らがアメリカのテレビ放映用に作った作品を参考上映。
  
Aプログラム
「蓮如とその母」
(1981/92分/16mm)
監督:川本喜八郎 脚本:新藤兼人 原作:平井清隆 撮影:田村実
音楽:武満徹 プロデューサー:安東民兒
人形制作:川本喜八郎、佐藤三郎
アニメーション:川本喜八郎、峰岸裕和、大向とき子、田嶋冨美子、桂沢良弘
声の出演:大門正明、渡辺美佐子、池上季実子、三國連太郎、小沢昭一、泉ピン子、高松英朗 他
語り:小池朝雄
室町時代に浄土真宗の僧として、衰退していた本願寺を中興した蓮如の半生を描いた長編人形アニメ。自らの低い身分を思って、あえて寺に捨てることしかできなかった蓮如の母の愛についても描く。劇場では公開されず、永らく幻の映画であった。
 
 
Bプログラム3本立て
「草原の唄」
(チェコスロヴァキア/1949/21分/16mm/日本語字幕無し/モノクロ版)イジー・トルンカ
ジョン・フォード『駅馬車』のパロディ。駅馬車で移動中の若い女性が通りすがりのカウボーイに一目ぼれ。だが馬車はギャングに襲われ、女性もさらわれてしまう。崖っぷちでカウボーイとギャングの一騎討ちが始まる。
「手」
(チェコスロヴァキア/1965/18分/16mm)イジー・トルンカ
トルンカの遺作で、チェコの来るべき時代(「プラハの春」以降の暗黒の時代)を予言した作品として、高い評価を受けている。
「リトル・ドラマー・ボーイ」Little Drummer Boy
(日米合作/1968/30分/16mm/日本語字幕無し)
人形アニメーター:中村武雄、田畑博司 ナレーション:グリア・ガースン
製作:アーサー・ランキン・Jr.
クリスマス・シーズン向けにアメリカで放映されたテレビ作品で、エルサレムでの不思議な少年の物語。
Cプログラム
「マッド・モンスター・パーティ」Mad Monster Party
(日米合作/1966/90分/16mm/日本語字幕無し)
監督:ジュールス・バス アニマジック・テクニシャン:タッド・モチナガ(持永只仁)
人形アニメーター:太田サトル、中村武雄、真賀里文子、園哲太郎、見米豊
怪物島に住むフランケンシュタイン男爵の跡目相続パーティに招かれたドラキュラ、ミイラ男、透明人間、狼男、ノートルダムのせむし男、ジキル博士とハイド氏、アマゾンの半魚人たちが繰り広げるドタバタ。キングコングもどきも登場。
  
  

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


日本映画の再発見
2010年10月29日(金)〜31日(日)
これまで上映の機会に恵まれなかった時代ものをまとめて上映しようという試みである。懐かしのスターも多数出演。お楽しみに。
  
「襤褸(らんる)の旗」
(1974/115分/白黒/35mm)
製作:映画「襤褸の旗」製作委員会 
監督:吉村公三郎 脚本:宮本研 撮影:宮島義勇、関根重行
出演:三国連太郎、荒木道子、田村亮、志村喬
明治時代の栃木・群馬の渡良瀬川周辺で起きた足尾銅山の公害事件「足尾鉱毒事件」に材をとった作品。農民の苦しみを体感し公害と環境破壊に対して闘った田中正造代議士の半生を描いた本格的な劇映画で、実際に臭い土を食べるなど三国連太郎の熱演が語り草となっている。三里塚の農民と支援の労働者・学生が大挙出演協力したことでも知られる。公開は劇場でなくホールで行われたため、見た人も少ないだろう。今回、公開から三十有余年を経て、三里塚芝山連合空港反対同盟の協力で35ミリ版の上映が実現した。
 
  
「忍術千一夜」
(1939/50分/白黒/16mm)
製作:大都映画
監督:大伴竜三 脚本:三品文雄
出演:近衛十四郎、水川八重子、クモイ・サブロー、大岡怪童、高原富士子
解説:加藤柳美
 
珍しい大都映画で、若き近衛十四郎が活躍する時代劇コメディー。美男子侍・近衛十四郎とその友達の小太り侍が「忍術虎の巻」を手に入れ忍術遊びをしながら旅をする内、美人の姫・水川八重子がいる藩に流れつく。姫の縁談話がこじれ姫は誘拐されるが、二人の活躍で救出される。加藤柳美の解説が入ったプリントでの上映。
 
 
60年代・70年代テレビ時代劇2本立て
(16mm)
1960年代から70年代にかけて、フィルムで製作されたテレビ用時代劇を日替わりで上映。29(金)・30日(土)は60年代の作品、31日(日)は70年代のものを上映します。(番組の詳細は当日のお楽しみ。
*3日間とも別の作品を上映します。
  

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。